健診を受診するメリット
*症状が出てから・・では、遅い?
病気の中には、発熱、腹痛などのように、症状がはっきり表れる病気もありますが、ほとんど症状を感じない疾患もあります。その代表格が生活習慣病です。初期にはほとんど自覚症状がないため、危機感がありません…が、知らず知らずのうちに体をむしばんでいく病気です。
車を安全に走らせるためには定期的なチェック(車検)を行いますが、チェックが必要なのは人間も同じ! ただ、車検は故障個所を修理してくれますが、健診は検査のみのため、異常が見つかってもその後どうするかは自分次第。 健診を活かせる人と、活かせない人に分かれます。
*ではどうすればいいの?
結果に書かれた注意事項を実践する、或いは健診結果をベースとした保健指導に参加し具体的な指導項目を実行することで、初めて健診を受けた意味が出てきます。
*人間ドックのほうが健診より精度が高い?
同じ内容の検査において、定期健診も人間ドックも検査の精度は同じです。ただ人間ドックは原則全額自己負担なため、受診費用に差がでます。この受診費用を左右させるのは、医療施設の立地、医師や看護師のスタッフ数、ホスピタリティなどに加え検査項目が多岐にわたるためで、そういった意味でより詳しく検査できるといえます。
*健診1週間前の運動効果は?
1週間前からの運動で、数値の改善が認められるのは「中性脂肪」です。しかしながら、健診後に止めればすぐに元に戻ってしまいます。何事も継続が大切だということです。
*健診直前のトクホの飲み物の効果?
血圧改善や中性脂肪を減らすトクホ指定の飲料の効果は、12~16週の継続摂取による効果が示されています。前夜や1週間で効果を期待するのは、性急すぎるかもしれません。
*予防重視の健診・保健指導
これまで健診は、異常者を発見して、精密検査や治療につなげることが目的でした。しかし、生活習慣病を減らすためには、病気になる前の対策が重要です。予備群や軽症でまだ薬を必要としない人に対してもしっかり働きかけ、生活習慣病にならないようなしくみが特定保健指導です。健診結果が教えてくれる、身体の変化に耳を澄まし、生活を見直すお手伝いを行っております。お気軽にご相談ください。
健康支援課