夜遅い食事はなぜ太る?
➡その原因には「BMAL1」が関係しています
BMAL1は体内に脂肪を蓄積する司令塔のような役割をしているたんぱく質です。太陽の光と関係が深く、その分泌は日没とともに徐々に増加し、22時~午前2時頃が分泌のピークとなります。BMAL1の分泌が多い時に食事を摂ると脂肪を溜めやすいので、食事の時間帯が遅くなるほど肥満になる可能性が高まります。他にも、夕食時間と就寝時間の間隔が短い、夕食量が多い(1,000kcal/食以上)、20時以降の夕食の習慣化が内臓脂肪蓄積に関与することがわかっています。
➡対応するには…
「夜遅くの飲食」に「朝食欠食」が重なると内臓脂肪の蓄積が進み、高血糖、脂質異常症、血圧高値を伴うメタボリックシンドロームの発症が高まることが報告されています。 遅くとも20時頃までに夕食を済ませるように心掛けましょう。
[参考資料]
1) Katsuma A et al., Potential association between breakfast skipping and concomitant late-night-dinner eating with metabolic syndrome and proteinuria in the Japanese population. Scientifica. 2014;2014:253581 PMID:29440054
2)Late isocaloric eating increases hunger, decreases energy expenditure, and modifies metabolic pathways in adults with overweight and obesity. https://doi.org/10.1016/j.cmet.2022.09.007
健康支援課