[ピンクリボン]『検診とセルフチェックの併用で、乳がんの早期発見を!』
乳がんは体の表面近くにできるため、観察したり触ったりすることで発見しやすいのが特徴です。
前回のブログで紹介した、「ブレスト・アウェアネスの4つのポイント」を踏まえて、今回は乳房のセルフチェックの方法をお伝えします。
入浴やシャワー、着替えのときなど気軽にご自身の乳房の状態をチェックしましょう。
【STEP1】~鏡の前で~
両腕を高く上げて頭の後ろで組んだり、両手を腰にあてたりして、乳頭や乳房をいろんな角度から観察します。
☑左右差や腫れ、ひきつれ、くぼみ、ただれなどの変化はありませんか?
【STEP2】~入浴中やおやすみ前に~
➀ 確認する方の腕を上げ、逆側の手で触ります。
3~4本の指をそろえ、指の腹と肋骨で乳房を挟むようにして、10円玉大の「の」の字を描くように指を動かしながら乳房全体(乳房、鎖骨、肋骨の端、胸骨の真ん中)をゆっくり触ります。
☑しこりや凹凸はありませんか?
※特に乳房の外側上部は乳がんの好発部位であるため、注意してチェックしましょう。仰向けに寝た姿勢や、お風呂に入ったときに石鹸のついた手で触るとわかりやすくなります。
② 指先をそろえて脇の下に入れ、リンパ節をチェックします。
☑腫れはありませんか?
③ 乳頭を軽くつまんで、分泌物をチェックします。
☑血液などの異常分泌はありませんか?
閉経前の方は乳房がやわらかくなる月経終了後1週間~10日間の間に、閉経後の方は一定の日にちを決めて月一回のセルフチェックを心がけましょう。
また、乳がん検診はセルフチェックでは見つけられない微細な病変を見つけることができます。自覚症状がなくても、40歳を過ぎたら2年に1回乳がん検診を受けましょう。
検診までのアプローチとして、セルフチェックを取り入れることで、普段の乳房の状態を把握し、変化があったときすぐに気付けることが大切です。
少しでも変化や異変に気づいたら、すぐに専門の医療機関(乳腺外来)を受診しましょう。
放射線科