世界一短い?日本人の睡眠時間
あけましておめでとうございます。
日本には新年初めて行うものを縁起が良いとする文化がありますが、初夢もその一つ。
昔から「一富士二鷹三茄子…」と、見ると縁起の良い夢の順番のフレーズは有名ですね。
ですが、こちらのデータをご覧ください。
日本の平均は7時間22分と世界的に見ても短い水準にあります。さらに、令和元年(2019年)国民健康・栄養調査報告によると、40-49歳の1日の平均睡眠時間で、一番回答が多かったのは「5時間以上6時間未満」(36.5%)でした。もともと少ない睡眠時間が、働き盛り世代ではさらに少なくなっています。これでは、初夢を見る時間もないかもしれません。
16年前はもっと寝られていた?!
今から16年前、40-49歳の1日の平均睡眠時間※は「6時間以上7時間未満」(41.3%)が最多でした。2つのグラフを比較すると、2019年には6時間未満と回答した層の割合は増えて、6時間以上と回答した層の割合は減っていました。
※ 平成15年国民健康・栄養調査報告による
平成15年・令和元年国民健康・栄養調査報告から作成
なぜ寝られなくなっているのでしょうか?令和元年の「睡眠の確保の妨げとなる点」の調査結果によると、40-49歳の結果では、「特に困っていない」回答を除くと、「仕事」、「就寝前に携帯電話、メール、ゲームなどに熱中すること」「家事」の順番で回答が多くなりました。なんだか納得してしまう結果ですね。
睡眠時間が足りていないと…太る!
睡眠不足は、日中の眠気や意欲の低下を引き起こし、作業能力を低下させます。さらに、自律神経にも影響し、食欲を抑えるレプチンというホルモン分泌が減少し、逆に食欲を高めるホルモンであるグレリン分泌が亢進するため、食欲が増大することが分かっています。食べ過ぎは肥満につながりますし、肥満があれば高血圧や脂質異常症など、様々な生活習慣病にかかりやすくなります。ただの睡眠不足と侮ってはいけません。
e-ヘルスネット(厚生労働省)より
睡眠を整えることも生活習慣病対策
健康増進法にもとづく、21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)では、「十分な睡眠の確保」が課題としてあげられています。生活習慣の改善というと、食事や運動をまず考えると思いますが、睡眠を整えることも大切な生活習慣病対策です。
まずは寝る前の過ごし方を振り返ってみましょう。健康支援課が行っている保健指導では、一緒に生活習慣、睡眠に関しても振り返りのお手伝いをしております。
また健康診断のオプションでは、睡眠障害の一つである睡眠時無呼吸症候群の検査(簡易検査)も行っております。ご興味のある方は是非お問い合わせください。
お正月が終わると少しずつ日常が戻ってきますね。
今年も健康にお過ごしいただく為に、睡眠から見直してみませんか。
健康支援課