[ピンクリボン]日本乳がんピンクリボン運動
こちらのマークを見かけたことはありますか?
日本乳がんピンクリボン運動といいます。
主に、乳がん検診受診率の向上と早期発見や乳がん患者とその家族の支援を行う運動です。
認定NPO法人 J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動 (j-posh.com)
現在女性の乳がんは9人に1人、男性の乳がんは100人に1人と言われています。日本人女性が罹りやすいがんの中でも1位となっております。下のグラフをみると好発年齢は、35歳から増加しています。今後も乳がん患者数は増えると言われており、その要因として経口避妊薬、閉経後の長期のホルモン療法は乳がん罹患率を高めることが分かっています。
第一親等(自分の親または子)で乳がんになった血縁者がいる場合も罹患率が高いことが分かっています。
年齢階級別罹患率(乳がん2019)
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
乳がん検診は受けていますか?
日本は乳がんに限らず、40~69歳でがん検診の受診率がまだまだ低く、欧米は70-80%の受診率に比べて、日本は50%を満たない状況です。40~69歳女性の乳がん検診の受診率は年々増加傾向にはありますが、未だ50%未満が現状です。
乳がん検診にはマンモグラフィー検査、乳房超音波検査、触診があります。すべての検査を併せると、腫瘍発見率が2~3倍になります。良性腫瘍・悪性腫瘍の種類は様々あり、1年に数ミリ程度の成長スピードのゆっくりなものから、1年に数センチ程度大きくなるものもあります。健診で異常が見つかった後は病院探しや精密検査も時間を要するので、早期発見のために最低でも2年に1度、できれば1年に1度の健診をお勧めします。
乳がんは早期に発見すると生存率は格段に上がり、摘出の傷跡も小さく済みます。
がんを治すには早期発見、早期治療が何よりの重要です。
自分の体を知るためにもセルフチェックと、年に1度の乳がん検診を是非受けてみて下さい。
臨床検査科